エカテリーナ宮殿その2 [海外旅行]
サンクトペテルブルクには古い建物が多く、
世界の繁華街で見かける新しいビルが見当たらない。
全体にほこりっぽく、
郊外には畑も家もなく、原っぱが続く。
その光景と、エカテリーナ宮殿の豪華さ華麗さが、
あたまのなかで、うまく結び付かない。
冒頭の写真は絵画の間。
コンパクトデジカメで、急いで撮った写真だから、
画面が傾いていた。
各部屋の窓辺には、
とか、
などが飾られ、壁までが、
こんなだったりする。
そして、調度品の数々。
とか、
これは、きれいな緑色をしたくじゃく石でできている。
わたしのヘタな写真でも、その豪華さがわかってもらえるだろう。
クジャク石のこういったもの(なんというんだろう)は、エルミタージュにも
巨大なものがいくつも展示されていた。
なかには、壁全体に琥珀が使われている、
琥珀の間、などというのがあって、
ここは、撮影禁止だった。
とにかく、すごい。
しかし、ここはロシア、
ベルサイユ宮殿はもっとすごいんだろうな、と想像がつく。
ロシア最後の皇帝ニコライ2世一家の肖像画や、
衣装なども展示されている。
悲劇の皇帝一家をめぐるなぞは、一家全員が殺害されていた
ということが最近になって証明されたが、
それまで、それに関する本で邦訳されたものは、
ほとんど全部読んだと思うほど、わたしは夢中になったものだ。
しかし、こうして宮殿を見ると、あまりの豪華さに、
ロシア国民は、なぜもっとはやく革命を起こさなかったのだ、
これほど搾取されていて、平気だったのか、
と怒りをおぼえるほどである。
この後、夏の宮殿、翌日には、エルミタージュを見学して、
悲劇の皇帝一家に対する同情や感傷は、
あっさりふっとんでしまった。
2009-09-13 11:27
nice!(11)
コメント(0)
コメント 0