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ランドセル時代の思い出 [ひとりごと]



先日、大型スーパーにでかけた。
店内で目に飛び込んできたのは、色とりどりのランドセル
春になれば新入学の季節なのだ、と気づかされた。


ランドセルから遠ざかって、ン十年!
値段を見たら、みな三万円以上するので驚いた。
記憶にあるランドセルの値段は一万円。


値段の差に年月を感じて、ぼうっとなり、
しばし、ランドセル売り場に立ちつくしていた。


遠い昔、自分も赤いランドセルをしょっていたのだ。
記憶に残っているのは、肩がこったこと。
小学3~4年のころ。


ランドセルが身体に合わなくなり始めたのか、
そもそも身体に合わないランドセルだったのか、
いまみたいに、やわかい肩ひもで、ふんわり優しい
ふわりぃランドセルなんかなかったからね。


まあ、おませで生意気な女の子でしたから、
すでに、人生の退屈さに倦み始めていたってこともある。
学校も家もつまらなかったし、年中肩こりに悩んでいた。
いま、思い出してもつらかった。


大人になってからは一度も肩こりに悩んだことがない
のだから、あれはまさに子供時代で唯一の憂鬱で、
深刻な悩みだった。


でも、大人たちは笑い者にするだけで、
わたしの悩みに本気でつきあってはくれなかった。
お隣の家のおばさんに、
〇〇ちゃん、肩がこってるんだって、なんだか年寄りみたいねえ、
と笑われた記憶がいまだに鮮明に残っている。


母が井戸端会議でしゃべったのだ。
うちの子ったらねえ、と笑い話にしたのだ。
大人ってそんなもんさ、と思ったものだ。


ところが、小学5~6年になると、
肩こりの悩みは消えていた。


なぜ、肩こりが消えたのか、
これを書いているいま、その答えを見つけた。


担任だ!
大学を卒業したての若くてハンサムな先生が担任になって、
俄然、学校が楽しくなったのだ。


そういえば、年上のお兄さんのようなその先生、
わたしはいまだに大好きなのだ。
クラス会にもちゃんと出席している。
先生はお年を召したけど、いまでも素敵な男性なのだ。


ランドセルが似合わなくなって、みっともなくなって、
なんとなく乱暴に扱う小学5~6年時代、
それはランドセルに別れを告げる世代、
担任に先生に寄せる信頼は、
いま思えば、淡い初恋だったかもしれない。


中学に進学して役目を終えたわたしの赤いランドセル
そのご、どうなったのだろう。
まるで、記憶にない。



タグ:ランドセル
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コメント 5

お茶屋

最近、コードバン製の何万もするランドセルもあるとか^^;
by お茶屋 (2009-02-05 21:09) 

かいわれ

肩が凝る小学生ですか。大変でしたね。

by かいわれ (2009-02-07 10:37) 

とり

今にして思えばランドセル取っておけばよかったなぁ。
by とり (2009-02-07 11:40) 

ぴーすけ君

最近は6年生までランドセルを背負うということで
慎重に選ばなければっって感じですね。
by ぴーすけ君 (2009-02-07 13:34) 

甘党大王

なんとなく(^.^)わかるな~♡
私もカッコいい?先生には恋をして
優しい先生には母を感じていた様な(^^ゞ
ランドセルヽ(^o^)丿結婚前まで取ってありました。
結婚式前日写真に収めサヨナラしました。
by 甘党大王 (2009-02-07 21:59) 

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