エカテリーナ宮殿の庭 [海外旅行]
エカテリーナ宮殿の内部の豪華さはすごかった。
壁や天井の装飾品や調度品以外に、床がすごい。
繊細精密な木のモザイク模様が描かれている。
いくら靴の上にカバーをかけていても、
あれだけ大勢の観光客がぞろぞろその上を歩いたら、
痛むに違いない。
分厚い絨毯で保護して、一部だけ見せるようにすればいいのに、
と、これは人類全体の文化遺産であるから、心配になった。
そして内部だけでなく、その広大な庭も美しいのだ。
エカテリーナ宮殿は、プーシキン市にあって、
昔は皇帝の村と言っていたのを改名したそうだ。
皇帝よりは文学者のほうが感じがいいというのだろうが、
プーシキンは、貴族であり、
ここには、プーシキンが通った貴族の学校がある。
エカテリーナ宮殿の庭に、可憐な少女像の噴水があり、
これは、地元で買った解説書には、「牛乳入れ」という
無粋な名前がついていたが、
牛乳入れを割ってしまった少女が嘆き悲しんでいる像なのだ。
わたしは、嘆く少女の像と勝手に呼ぶことにしたが、
プーシキンは、ことのほか、この像を愛したと、
ロシア人のガイドさんは説明した。
プーシキンの作品、高校生のころ読んだと思うのだが、
あまり面白くなかった記憶しかない。
感性が合わなかったような・・・・・・・。
確か、決闘で死んだはず、ロマンチストだったのだ。
ロマンチストは苦手だ。
決闘で死ぬなんて、クールじゃない。
と、高校生だった私は、そう思ったのだ。
あまりに広い庭なので、半分歩いただけで疲れた。
さまざまな花が咲き乱れていて、
訪れたのは、5月の末だったが、チューリプが幾種類も、
咲き誇っていた。
これは、名前がわからない。
珍しい花なので、撮影した。
庭からエカテリーナ宮殿を眺める。
とにかく、すべてスケールが大きいと驚いたが、
この後、夏の宮殿、
翌日、エルミタージュ美術館を訪れて、
この何倍もの敷地とその豪華さに、唖然とさせられたのである。
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